秘密の陰陽師 【弐】


「は?お前なんだよ?あ?」



不良の人も負けじと突っかかる




「お前らの方が何なんだよ?
人の女に手出してただですむと思うなよ」




不良を見る舜の目はとても冷たく、怒りに満ち溢れていた




すると赤い髪の人がケラケラと可笑しそうに笑い出す




「おい淳介!おまえ伊藤財閥の御曹司だろ?何か言ってやれよ」




赤髪の人はまだ控えめな茶髪の人にそう言った



伊藤財閥ってたしか…世界各国の宝石を取り扱っているそこそこ大きな財閥だよね…?




この茶髪の人がそこの御曹司?




すると淳介と呼ばれる人の顔がみるみる青ざめていく




「おい淳介どうした!」




赤髪の人は声を張り上げる




すると淳介と呼ばれる人は勢いよく頭を下げ




「申し訳ありません高田様!!
このご無礼、どうか許していただけませんでしょうか!!」




突然のことに不良グループの人たちはとても驚いてる




「おいどうした淳介…なにこんなガキに頭下げてんだよ」




赤髪の人は淳介と呼ばれる人にそう言った




「やめろ翔!もうなにも言うな!!」




淳介と呼ばれる人は必死にあたまをさげて
そう言う。




さすがの赤髪の人も黙る




「伊藤財閥ねぇ…。
それなりの覚悟はあるんだろうな?」




舜の言葉に淳介と呼ばれる人はぐっと唇を噛み締めた




「俺の大切な人に手出したんだからな?
許されると思うなよ」




今日一番低くて冷たい声でそう言った舜は「いくぞ」と言い、私の手を引いて歩き出す





少し歩いた頃、




「はぁ…」



舜がため息をついた




呆れられたかな…?




めんどくさいとか思われたかな…?




私の中には悪い考えばかり浮かぶ


「…っ」


涙を必死に我慢する


舜がふと私を見る


「あーあーもう泣くなよ。
怖かったな?大丈夫か?」


そう言ってさっきの怖かった舜とはまるでちがう、私の大好きな舜が抱きしめてくれる
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