24歳、恋愛処女
がちゃ、開いたドアに目を向けると、入ってきた真人さんが不満そうに顔を渋らせた。
「……理央。
おまえはまだ、彩夏に」
「まだ根に持ってんの?
独身最後の話をしてただけ。
じゃ、またあとでね」
ばたんと閉まったドアに、真人さんとふたりっきりになった。
つかつかと寄ってくると、いきなり唇を塞がれる。
きちんとセットされた髪をかき乱され、ピンが引っ張られて髪が攣れたが、そんな痛みも気にならないほど真人さんに溺れた。
唇が離れると、頬を両手で挟んでじっと見下ろされる。
私の瞳に真人さんしか映ってないことを確認すると、ふっと口元だけで笑って離れた。
「美容師さんに頼んで、髪を直しておいで」
「はい」
きっちり押し込まれた私の瞳にはもう、真人さん以外映り込まない。
【終】
「……理央。
おまえはまだ、彩夏に」
「まだ根に持ってんの?
独身最後の話をしてただけ。
じゃ、またあとでね」
ばたんと閉まったドアに、真人さんとふたりっきりになった。
つかつかと寄ってくると、いきなり唇を塞がれる。
きちんとセットされた髪をかき乱され、ピンが引っ張られて髪が攣れたが、そんな痛みも気にならないほど真人さんに溺れた。
唇が離れると、頬を両手で挟んでじっと見下ろされる。
私の瞳に真人さんしか映ってないことを確認すると、ふっと口元だけで笑って離れた。
「美容師さんに頼んで、髪を直しておいで」
「はい」
きっちり押し込まれた私の瞳にはもう、真人さん以外映り込まない。
【終】


