24歳、恋愛処女
「二村さん。
弟の理央です」
「はじめまして。
二村さん」
「はじめまして」
荻原弟さんは真っ白い歯を覗かせると、私に握手を求めてきたので仕方なく手を握る。
が、笑顔が営業用を通り越して嘘くさすぎてなんか嫌。
荻原さんの仕事用の、嘘くさい笑顔は感情が読めなくて嫌だったけど、こっちは下心が見えて嫌っていうか。
「見学、だっけ?
じゃ、行こうか」
さりげなく肩を抱いて中に入ろうとした荻原弟さんに困惑した。
ここのジムはこんなになれなれしいのが営業方針なんだろうか?
「理央。
僕も一緒に見学するから」
「なんで兄さんも?」
「最近、運動不足だし、ジムに通うのもいいかなって」
「マンションにジムもプールも完備のくせに、わざわざ?」
弟の理央です」
「はじめまして。
二村さん」
「はじめまして」
荻原弟さんは真っ白い歯を覗かせると、私に握手を求めてきたので仕方なく手を握る。
が、笑顔が営業用を通り越して嘘くさすぎてなんか嫌。
荻原さんの仕事用の、嘘くさい笑顔は感情が読めなくて嫌だったけど、こっちは下心が見えて嫌っていうか。
「見学、だっけ?
じゃ、行こうか」
さりげなく肩を抱いて中に入ろうとした荻原弟さんに困惑した。
ここのジムはこんなになれなれしいのが営業方針なんだろうか?
「理央。
僕も一緒に見学するから」
「なんで兄さんも?」
「最近、運動不足だし、ジムに通うのもいいかなって」
「マンションにジムもプールも完備のくせに、わざわざ?」