24歳、恋愛処女
「えっと……」
私が意識するようになっただけ、半歩前進とでもいうのかな?
そんなことを考えたせいか、マシンが異常な心拍数の上昇を感知して警告音を立て始めたので、慌てて足を止めて手を離す。
「へえ。
なんかあったんだ」
「いや、なにもないですよ?」
理央さんは一体、なにが云いたいんだろう?
私と荻原さんになにかあったって、理央さんには関係ないはずだ。
「ふーん。
そっか、そっか。
なるほどね」
なんだかわからないが、理央さんはひとりで納得すると去っていき、……そして。
「なあ。
兄さんなんかやめて、俺と付き合えよ」
トレーニングを終え、ロッカールームに向かう途中。
突然、物陰に引きずり込まれたかと思ったら、壁ドンされた。
なにが起こってるんだかわからなくてパニックになってたら、壁につかれてない方の手がそっと私の頬を撫で、親指が顎にかかって私を上に向かせる。
私が意識するようになっただけ、半歩前進とでもいうのかな?
そんなことを考えたせいか、マシンが異常な心拍数の上昇を感知して警告音を立て始めたので、慌てて足を止めて手を離す。
「へえ。
なんかあったんだ」
「いや、なにもないですよ?」
理央さんは一体、なにが云いたいんだろう?
私と荻原さんになにかあったって、理央さんには関係ないはずだ。
「ふーん。
そっか、そっか。
なるほどね」
なんだかわからないが、理央さんはひとりで納得すると去っていき、……そして。
「なあ。
兄さんなんかやめて、俺と付き合えよ」
トレーニングを終え、ロッカールームに向かう途中。
突然、物陰に引きずり込まれたかと思ったら、壁ドンされた。
なにが起こってるんだかわからなくてパニックになってたら、壁につかれてない方の手がそっと私の頬を撫で、親指が顎にかかって私を上に向かせる。