24歳、恋愛処女
夜でよかったと思う。
運転手さんに私がいま、どんな顔をしているかなんてわかんないから。
結局なんと返していいのかわからなくて、既読スルーしてしまった……。


 
四日後の日曜日。
理央さんと食事。
真人さんに、食事だけならデートにカウントしないって云われたけど。
……いいんだろうか。

ちなみに真人さんとのデートは次の土曜日だ。

「……」

お店自慢の、マルゲリータを食べながら目の前に座る理央さんをちらり。
行儀悪くテーブルに肘を突いた左手には携帯。
親指は画面の上を滑り、視線はそこに注がれている。

「……。
なに?」

ピザを口に運ぼうとしてやっと私の視線に気付いたのか、不機嫌そうに口を開いた。

「……なんでもないです」

「そう」

口にピザを押し込むと、手に付いたソースを舐めて、視線はまた携帯へ。
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