リミット・デイズ
なんだかモヤモヤした気持ちのまんま教室に戻ると、まだホームルーム前だけどもう先生が来ちょった。
「先生、りっちゃんは頭が痛いゆうて保健室ばい」
りっちゃんに頼まれた通りに、当たり障りのない言い訳をする。
”カバ” こと中橋先生は、心配そうに眉を潜めた。
「進級早々、藤代は体調不良か〜心配じゃ なぁ」
りっちゃんは先生らの評判はええ方。
成績もええし、バスケ部でも活躍しちょる。
ましてや体調不良でもないのに授業をフケるのだって、今日が初めて。
だけん、カバも何も疑うことなくホームルームを始める。
当然クラスの皆は「サボりやろ?」「居づらいから逃げたとよ」とコソコソ言い始めた。