そのキスで、覚えさせて






泉に言われた通り、遥希には聞くけど断ろうと思った。

遥希だって、絶対に嫌って言うだろう。





悶々とする気分の中、



「トイレ行ってくるね」



立ち上がる泉。

スタスタと暗い廊下へ消えていった。

そんな泉の後ろ姿をぼーっと眺めていた。





泉には申し訳ないけど、遥希のことは話せないんだから。


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