そのキスで、覚えさせて




遥希は少し紅くなって、そっぽを向いた。




遥希の言葉がすごく嬉しかった。

普段絶対見せてくれないかっこいい遥希を見られるなんて。





「多分、美咲が来ると調子狂うから。

美咲に見られていると思うと、緊張して出来ねぇから」



「……え?」



「だから、呼びたくなかった」




遥希は頰を染めたまま、下を向く。

そんな遥希が可愛いと思ってしまった。

そして、愛しいと思った。

すごくすごく。



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