sugar days〜弁護士のカレは愛情過多〜
「え……? あそこって? 舞浜のホテルのどこかってことですか?」
「違うよ。あのお城」
ぴんと伸ばされた詠吾さんの人差し指をたどるけれど、私は口をぽかんと開いて間抜けな顔をしてしまう。
お城って……さっきからずっと見ている、あのテーマパーク内のお城のこと?
水色の屋根が可愛らしい、有名なおとぎ話をモチーフにした立派なお城は、確かに女の子の憧れで、私も大好きだけど。
「あそこ、一日ひと組限定で、挙式ができるんだ。あの場所でふたりの愛を誓いあえたら、いい思い出になると思わないか?」
とろけそうな甘い微笑で尋ねられ、心臓がきゅう、と縮む。
「ほ、本当に、そんなことできるんですか……?」
「なんか夢みたいだろ? でも本当。実はもう下見の予約もしたし」
うそ……。下見の予約まで。
急に結婚式のことが現実味を帯びてきて、胸が高鳴る。
あんなに素敵な場所で結婚式ができるなんて、思ってもみなかった。
私はうれしさと興奮で潤んだ瞳で、彼を見上げて笑う。