【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
ああ、やっぱり泣き出してしまった。泣いてるところなんて、涼兄には見られたくないのに。
言葉を伝えるのは難しい。特に、今の私は辻褄の合わない気持ちを抱えているから。自分でもよくわからなくて、変。
「クラスの男子とサッカーしたの。普通に友達として遊んでくれて楽だったんだ。だから、こういう関係を春真くんと築けたらって思ったの」
そんな春真くんとの学校生活を考えてみた。
どんな感じだろうって思ってみたら、すごく遠くに行ってしまうような……壁があるような気がして切なくなった。
「けど、そうなったら友達以上にはなれない……だから怖くて。友達の付き合いも、好きだってことも言えなくなってしまって……」
知らないうちに距離が出来ていた。
自分が望んで、勇気を出して話しかけたくせに、気がつけば1年のクラスを避けていた。