【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?



 いつの間にか来ていたバスが、ゴールデンウィークのせいで混雑していることも気にならないくらいに今は機嫌がいい。



 休みの日なのに、早起き出来たのは春真くんのおかげ。事前にメアド交換しておいてよかった。




『おはようございます』




 なんていう普通のメールに感動して、即保存してしまった。




「ちょっと混んでますね。大丈夫ですか?」


「うん、大丈夫」




 バスの奥に詰め込められてちょうどあった手すりにつかまる。春真くんはそんな私を覆うように立つ。
 何気に紳士だ。



 年下と言ってもやっぱり男子。背が高くて、振り向けば春真くんの首が目の前。




「チョーカー?」


「これ、ですか?」




 春真くんがチョーカーを持ち上げてみせる。

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