ぼくのセカイ征服
「時・任・君…!?」
「あ、ああ!早くする!早くするから、そんな危うい目で見詰めるのはやめてくれ!」
「それなら、そんな事を言っている間に質問をすればいいのではないのかしら?」
「そ、そうだな!それじゃあ、質問。今、何でお前はここにいるんだ!?」
僕の質問を聞き終えると、スミレは顎の辺りに手をやり、暫くの間唸った。
そして。
「う〜ん…私が来たいと思ったからかしら?」
よくわからない返答を突き付けてきた。
「いや、質問に対して疑問形で答えられても困るんだが…。第一、その答えの核心、『ここに来たいと思った理由』が全然見えてこないぞ!」
「来た理由…?それは、コレを見せたかったから、だけれど。」
「それは…!」
――間違いない。今、スミレが鞄から出し、手にしているのは『入部証明書』だ。もちろんそれは、入部手続きの後、手に入る物である。
「え…?何?何故?どうして!?why!?」
「…みっともないわね。何をそんなに狼狽しているのかしら?」
「わ、悪い…かなり取り乱した。でも、本当に何で…?お前、昔は部活には絶対入らないって…」
「あのねぇ、時任君。貴方は一体いつの話をしているのかしらね?時間は人を変えるのよ。」
「それは違うぞ、スミレ。時間が人を変えるんじゃない。人は己の力で能動的に変わる事しかできないんだ。」
――決まった。会心のキメ台詞が。
我ながら、今の台詞は中々の出来栄えだと思う。
…のだが、スミレは一切表情を崩さない。
…いや、よく見ると、さっきよりも少し冷たい表情になったような気がしないでもないな。
今の台詞がダメだったのだとしたら、せめて軽く笑い飛ばしてくれればいいのに。
やはり、スミレは酷い。この一言に尽きる。
「またお得意の『時任理論』?貴方のその思考回路、理解に苦しむわ。」
「…話が逸れたな。」
「いいえ、大脱線よ。」
「………………」
む…!どうしてコイツはいちいち突っ掛かってくるのだろう?どっちでもいいじゃないか、そんな事は。何でここまで僕の表現を否定するんだ?
まぁ、僕がスミレに怨まれているという事はあるかもしれないが、彼女は怨恨で人を追い詰めたり否定したりする人間ではない事を、僕は知っている。
「あ、ああ!早くする!早くするから、そんな危うい目で見詰めるのはやめてくれ!」
「それなら、そんな事を言っている間に質問をすればいいのではないのかしら?」
「そ、そうだな!それじゃあ、質問。今、何でお前はここにいるんだ!?」
僕の質問を聞き終えると、スミレは顎の辺りに手をやり、暫くの間唸った。
そして。
「う〜ん…私が来たいと思ったからかしら?」
よくわからない返答を突き付けてきた。
「いや、質問に対して疑問形で答えられても困るんだが…。第一、その答えの核心、『ここに来たいと思った理由』が全然見えてこないぞ!」
「来た理由…?それは、コレを見せたかったから、だけれど。」
「それは…!」
――間違いない。今、スミレが鞄から出し、手にしているのは『入部証明書』だ。もちろんそれは、入部手続きの後、手に入る物である。
「え…?何?何故?どうして!?why!?」
「…みっともないわね。何をそんなに狼狽しているのかしら?」
「わ、悪い…かなり取り乱した。でも、本当に何で…?お前、昔は部活には絶対入らないって…」
「あのねぇ、時任君。貴方は一体いつの話をしているのかしらね?時間は人を変えるのよ。」
「それは違うぞ、スミレ。時間が人を変えるんじゃない。人は己の力で能動的に変わる事しかできないんだ。」
――決まった。会心のキメ台詞が。
我ながら、今の台詞は中々の出来栄えだと思う。
…のだが、スミレは一切表情を崩さない。
…いや、よく見ると、さっきよりも少し冷たい表情になったような気がしないでもないな。
今の台詞がダメだったのだとしたら、せめて軽く笑い飛ばしてくれればいいのに。
やはり、スミレは酷い。この一言に尽きる。
「またお得意の『時任理論』?貴方のその思考回路、理解に苦しむわ。」
「…話が逸れたな。」
「いいえ、大脱線よ。」
「………………」
む…!どうしてコイツはいちいち突っ掛かってくるのだろう?どっちでもいいじゃないか、そんな事は。何でここまで僕の表現を否定するんだ?
まぁ、僕がスミレに怨まれているという事はあるかもしれないが、彼女は怨恨で人を追い詰めたり否定したりする人間ではない事を、僕は知っている。