恋に落ちたきっかけは




何か嫌だ。黒崎部長のプライベートの姿をみんなに知られたくないのかモテるということが嫌なのかよくわからない。




『好き』という言葉が脳裏をよぎった。




ないないないないないない!





もしそうであっても、まだ認めたくない。




「はあ、疲れたから早くお風呂入っちゃお」



自分にいいつける。



髪の毛や体を洗ってちゃぽんと湯銭に浸かる。



「あ~疲れがとれてく~~」



とおやじくさい事を言う。


…と、何故かお風呂のドア越しから声が聞こえた。




「そりゃよかった」



「く、黒崎部長!?」



ドアをジーっと見てみると黒い何かが動いている。




「そ、そ、そこで何してるんですか!?私の下着、かわいくないですよ!!やめてください!!」



「は?何言っているんだ、お前。パジャマないの思い出して置きにきただけだ、アホ。それに返事ないからノック、5回もしたしな、バカ」



「あ、パジャマ!!アホとかバカとかは要らないですけど、ありがとうございます!!」














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