呪われ姫と強運の髭騎士
◇◇◇◇
(でも……心配しすぎじゃないかしら……?)

 ソニアの熱が上がり寝込んだのは、一日だけ。
 
 それからは『大事をとって』とひたすら寝かされて、起きて動き回ろうものなら即、寝台に戻された。

「心配なのですよ、皆、姫君のことを大切に思っていらっしゃるのです」
 
 様子を見に来たクリスが笑みを浮かべ、ソニアに花束を差し出した。
 
 大輪の、白とピンク色の薔薇の見事な花束だ。

「パトリス王からです」
と一言付けて。

「まあ……綺麗! 今度の生誕祭には是非、お礼申し上げたいわ!」

「明日から、自由に動いても構わないと医師から許可が下りたそうで――早速、明日は王宮に向かいましょうか?」
 
 クリスの問いかけにソニアは「いいえ」と首を振る。

「先に、中央教会に出向こうかと思います」
 
 そうソニアが自分の胸元からロザリオを出した。
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