誰にも言えない秘密の結婚
「13歳になっていたミナは驚くほど大人っぽくなってて、俺はその時からミナを妹ではなく、1人の女性として見てたんだろうね……」
拓海さんの言葉に胸がズキンと疼いた。
「ミナは、俺の初恋の人だったんだ……」
ゆっくりそう言った拓海さんの言葉。
その言葉にズキンと疼いた胸はチクチクと痛みだしていく。
「それから大学に行って、バイトが休みの日にはミナと過ごすことが多くなって、たまに空翔と3人で遊んで、あの頃は本当に充実して楽しい毎日だったよ。でもね……」
さっきまで笑顔だった拓海さんの顔から笑顔が消える。
「ミナが自分の母親の元に帰ることになったんだよ。母親が再婚することになったみたいでね。妹も生まれるんだよって、ミナが嬉しそうにそう話してくれて、俺もね、凄く嬉しかったんだ」
親元に帰れることになったミナちゃん。
やっと自分の両親と暮らせると思ったら凄く嬉しかったんだろうな……。
だけど、拓海さんの顔は相変わらず悲しそうなままで……。