誰にも言えない秘密の結婚




「でも、旅行にしてもホテルなんか今から取れないし……」


「そ、そうですよ」


「別にホテルなんか取らなくても日帰り旅行でもいいんじゃないか?それか、予約しなくても入れるラブホとかさ」



社長は私たちを見てニヤリと笑う。


私は驚きのあまり声を出せなかった。


ラブホって、つまり……。


あー……ダメだ、倒れそう……。



「ラブホって、空翔、お前……」



拓海さんが社長を見たあと、私に目を写した。


恥ずかしくて目なんか合わせられないよ。



「まぁ、あいつらにさ、何か聞かれたら俺が上手くフォローしとくから2人の時間を楽しんで来いよ」



社長はそう言って、残りのチューハイを飲み干した。


社長に言われたから断ることも出来ず……。


私と拓海さんは3日間休みをもらったわけだけど……。





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