誰にも言えない秘密の結婚
モソモソとベッドから出て、部屋を出るとリビングに入った。
リビングのカーテンを開けると、一気にリビングの中が明るくなって日差しが眩しい。
いい天気。
「明?」
後ろから名前を呼ばれて振り返る。
「うはっ!」
「どうしたの?」
拓海さんがクスクス笑う。
拓海さんの姿を見て、変な声が出てしまった。
「メ、メガネ……」
「メガネ?」
「メガネをかけてる拓海さん、初めて見たなと思いまして……何だか新鮮で……その……」
カッコイイとは恥ずかしく言えなかった。
結婚して一緒に暮らし始めて、お互い別々に寝て、起きる時間もバラバラで、こうやって一緒に寝て起きたのは初めてだったから、メガネをかけてる拓海さんを見るのも初めてで……。
それに……。
上半身裸で腰にバスタオルを巻いただけの拓海さんの格好が鼻血が出そうなくらい衝撃的だった。
目のやり場に困る。
「あ、あの……服……」
「ん?……あー……ゴメン……」
拓海さんは自分の身体を見て、そう言ってクスッと笑った。
「着替えて来るね。明もシャワー浴びて来なよ」
「はい」
拓海さんはリビングを出て行った。