誰にも言えない秘密の結婚
シャワーを浴びてリビングに戻ったら、拓海さんはちゃんと服を着ていた。
けど、メガネはかけたまま。
「コンタクト……」
「えっ?」
「あ、いや、コンタクトしないのかなと……」
「明が、メガネが新鮮だって言ってくれたから、旅行の間はメガネでいようかなと思ってね」
「そ、そうなんですね」
「うん。あっ!ホテルだけど、当日予約できたんだ」
「えっ?」
「夏期休暇前だし、平日だからね」
……って、ことは今日は神戸にお泊まり?
うわぁ、もう今から緊張してきた。
「だから1泊の用意をして……そうだな……」
拓海さんはリビングの時計に目をやった。
「まぁ、用意が出来次第、出発でいいか」
「はい」
拓海さんは私の返事にニッコリ微笑むと、ソファから立ち上がり、私の側を通る時に頭をポンポンとしてリビングから出て行った。
私もリビングから出て、自分の部屋に入った。