誰にも言えない秘密の結婚



シャワーを浴びてリビングに戻ったら、拓海さんはちゃんと服を着ていた。


けど、メガネはかけたまま。



「コンタクト……」


「えっ?」


「あ、いや、コンタクトしないのかなと……」


「明が、メガネが新鮮だって言ってくれたから、旅行の間はメガネでいようかなと思ってね」


「そ、そうなんですね」


「うん。あっ!ホテルだけど、当日予約できたんだ」


「えっ?」


「夏期休暇前だし、平日だからね」



……って、ことは今日は神戸にお泊まり?


うわぁ、もう今から緊張してきた。



「だから1泊の用意をして……そうだな……」



拓海さんはリビングの時計に目をやった。



「まぁ、用意が出来次第、出発でいいか」


「はい」



拓海さんは私の返事にニッコリ微笑むと、ソファから立ち上がり、私の側を通る時に頭をポンポンとしてリビングから出て行った。


私もリビングから出て、自分の部屋に入った。




< 202 / 302 >

この作品をシェア

pagetop