キミの音を聴きたくて


「会長も、もしかして……サボり、ですか?」



おそるおそる震える声で尋ねると、私の予想とは裏腹に。



「そうだよ」



なぜか笑顔で答える会長がいた。




この人、一体なんなの?
人に言える立場じゃないじゃない。



人には『次サボったら指導する』なんて言うのに。
自分は堂々とサボっているなんて。



しかも、この人は生徒会長。
学校の代表だというのに。




「……本当だったんですね」



絶対に怒られると思って聞いたのに。



あの生徒会長も授業をサボることがあるんだと思うと、一気に肩の力が抜けた。



入学してからずっと取り繕うことに精一杯になって、気が休まっていなかったのかもしれない。

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