恋愛預金満期日 ~夏樹名義~
「どうして……」私はやっとの事で呟いた。
頭が真っ白だ…
私の声に我に返ったように彼が口を開いた。
「ちょっと待ってもらえますか? 五分だけ!」
彼は走ってレストランを飛び出して行った。
前にもこんな事があった気がする。
取りあえず待つしかない……
一体何処へ行ったんだろう?
彼はすぐにレストランに走って戻って来た。
彼は息を切らして私の前に立った。
「僕と結婚して下さい」
彼はエンジ色の小さな箱を、両手で私に差出し頭を下げた。
彼の荒い息だけが響いた。
何がなんだか分からないいけど、彼が目の前にいる。
私は言葉が出なくて、咄嗟に鞄から白いマフラーを出し彼の首に掛けた。
そして私は彼の手から、小さなエンジ色の箱を受け取った。
「はい」
私は彼に笑顔を見せた。
今の私には、全てを伝える事が出来ずこれが精一杯だった。
彼は私の顔を見たとたん、その場で泣き崩れてしまった……
その姿に私は、もしかして彼はずっと待っていてくれたのかもしれないという思いに胸が苦しくなった……
でも、なぜ……
私は、彼から受け取ったエンジ色の箱をそっと開けた。
中には、指輪のダイヤがキラキラと光り、微笑んでいるかのように収まっていた。
私は、今起きている出来事が夢でなければいいと願い、涙が込み上げてきた。
頭が真っ白だ…
私の声に我に返ったように彼が口を開いた。
「ちょっと待ってもらえますか? 五分だけ!」
彼は走ってレストランを飛び出して行った。
前にもこんな事があった気がする。
取りあえず待つしかない……
一体何処へ行ったんだろう?
彼はすぐにレストランに走って戻って来た。
彼は息を切らして私の前に立った。
「僕と結婚して下さい」
彼はエンジ色の小さな箱を、両手で私に差出し頭を下げた。
彼の荒い息だけが響いた。
何がなんだか分からないいけど、彼が目の前にいる。
私は言葉が出なくて、咄嗟に鞄から白いマフラーを出し彼の首に掛けた。
そして私は彼の手から、小さなエンジ色の箱を受け取った。
「はい」
私は彼に笑顔を見せた。
今の私には、全てを伝える事が出来ずこれが精一杯だった。
彼は私の顔を見たとたん、その場で泣き崩れてしまった……
その姿に私は、もしかして彼はずっと待っていてくれたのかもしれないという思いに胸が苦しくなった……
でも、なぜ……
私は、彼から受け取ったエンジ色の箱をそっと開けた。
中には、指輪のダイヤがキラキラと光り、微笑んでいるかのように収まっていた。
私は、今起きている出来事が夢でなければいいと願い、涙が込み上げてきた。