朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「そ、それだけじゃないの」
思わず言葉が出ていた。それだけじゃない。あなたが敵国の王だから暗殺しようとした、それだけじゃないの。
「実は……」
私は自分が熱病に罹っている間にお母様が倒れたこと、お母様からの手紙のことを洗いざらい話した。
エドガーは途中から、目を少し丸くして聞いていた。まさかアミルカの兵士がシャイレンドルフに入り込んでいるなんて、思っていなかったんだろう。
「それで、最近思いつめた顔をしていたのか」
エドガーが私に一歩近づく。こくりとうなずく私。
「ボートレイト伯爵はお母様のために、お母様の息があるうちに、と焦っていたようだから」
「どうしてもっと早く相談してくれなかった。弟に嫉妬なんてしている場合じゃなかったんじゃないか。一刻も早く伯爵をアミルカに帰してやろう。腕の良い医者と薬師を何人か一緒に連れていくと良い。アミルカとは違う知恵があるかもしれない」
「いいの?エドガー」
そんなに親切にしてもらえるなんて。でも医者や薬師がいなくなったら、こっちの国が困るんじゃあ。
「全ての医者を派遣するわけじゃない。心配するな」
頼もしいエドガーの言葉に涙が出そうになる。この人、本当はとても心の大きな人なのね。自分を殺そうとした人間を許せるなんて。