朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「今日に限ってついてこないというから、変だと思ったんだ。センテム、その手を離せ」


エドガーに真っ直ぐな視線で射抜かれて、センテムは息を飲んだ。痛いほどだった力が緩む。けれど、離してはくれない。


「あなた……エドガーを裏切ったの?」


とうにエドガーを裏切って、オーケンについていたのね。事前の打ち合わせがなければ、いくらあなたでも慌てるはずだもの。オーケンの言葉をすんなり受け入れるのも、国王の親衛隊長が今日に限って宮殿に残っているのもおかしい。


「答えなさい! エドガーを裏切ったの? エドガーは、あなたを信じていたのよ?」


そんな彼の気持ちを裏切るだなんて。周り中敵だらけで、誰も信じられない孤独と恐怖の中で生きてきた。そんな彼を裏切るなんて。許せない。絶対に許さない。

ぎっとにらみつけると、センテムはぎゅっと唇をかみしめるような仕草を見せた。


「大丈夫だ、ミリィ。俺は誰に裏切られても傷つきはしない」

「そんなの嘘よ」


人に裏切られることに慣れる人間なんているもんか。


「本当だ。そんなのどうだっていいんだ。ただ……」


見守る群衆の真ん中で、エドガーが腰に付けていた剣をすらりと抜く。


「何人たりとも、お前を傷つけることだけは、絶対に許さない!」


重たそうな剣を持ち、風のように駆け出したエドガー。


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