朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「王女、ご無事で?」


ぽかんと事の成り行きを見ていた私の肩をボートレイト伯爵がとんとんと叩く。


「え、ええ。ちょっと転んだだけでなんの怪我も……」


言っている途中で、突然日が陰ってきた。あら、雨雲でも出てきたのかしら。さっきまであんなに良い天気だったのに。

背を伸ばして空を見上げて、ドキッとした。いつのまに後ろに回り込まれていたのか、とっても不機嫌な顔のエドガーと目が合ってしまったから。


「エド……へ、陛下。ごきげんよう」


首を反らした変な格好のまま、覗き込んでいるエドガーに挨拶する。すると彼はそのまま、ぼそりと返した。


「どうしてお前がこんなところにいるんだ」


どうしてって……。まさか放置されて暇を持て余し、あなたに文句を言いに来ただなんて言えない。作り笑いのまま固まった私に、ボートレイト伯爵が助け舟を出す。


「恐れながら申し上げます、国王陛下。ミリィ様は国家再建のために奔走する国王陛下のお姿を一目見たいとおっしゃられまして……」

「ほう」

「お役目の邪魔をしてはいけないと思い、姿を隠して遠くから拝見していた次第でございます。どうか、お許しください」


そのまま半分に折れ曲がってしまいそうなほど、深く腰を折ってお辞儀をする伯爵。私も首を立て直し、エドガーに向き直った。


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