朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「ルーシア、結婚の儀の後の準備も進んでいるか」
「はっ、陛下」
結婚の儀のあと? って、何かあるんだっけ?
きょとんと二人を見ている私に気づいているのかいないのか、エドガーは意地悪く微笑んだまま頭を下げているルーシアに言う。
「この純朴で世間知らずのお姫様によく教えておいてくれ。新婚初夜に、花嫁はどう振舞ったら良いのかを」
新婚初夜……。って、もしかして、もしかして。
ぼっと顔から火が出そうになる。いくら私がぼんやりしているからって、それくらいわかる。こっちに来る前、一般的な結婚の流れというものはお母様が教えてくれたもの。
結婚した男女は、その夜初めて寝所を共にするのよね。といってもこの前みたいに一緒に寝るだけじゃなくて……ほら、ね。身も心も本当の夫婦になるのよ。
けれど私はそれまでにエドガーを亡き者にする予定だったから、具体的にどうしたら良いのか知らない。
そんなことを言われたルーシアも、頭を下げたまま顔を赤くしている。
「か、からかわないでくださいっ」
女性に対する嫌がらせだわ。いやらしい人。
「いえ、大事なことですわ、王女様。私、しっかり務めを果たさせていただきます!」
顔を上げ、私に大声で反論するルーシア。せっかく庇ったのになぜ私が悪者みたいなの。