ただの幼なじみ、だったのに…!?
「…それで、ゆらちゃんの最近の悩みは解決した?」

「…全然です。」

「そっか。」


俺が言うと、ゆらちゃんは俺のほうを見ずに

目の前にあるプリンアラモードに向かって話し始めた。


「ずっと一緒にいたはずなのに、私全然あいつのことわかんなくて。」

「…そんなもんなんじゃないの。」

「えっ…?」

「いくらずっと一緒にいたって、言葉にしないとお互いのことなんてわかんないよ。」


俺が言うと、そういうもんなんですかね、とゆらちゃんは言った。
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