ただの幼なじみ、だったのに…!?
こんなこと言ってたら

ゆらちゃんはもっと俺のことなんか見てくれなくなる。

そんなことはわかってるけど

どうにかしてあげたくてしょうがなかった。


「…先輩は優しいんですね。」

「そうかな。」

「そうですよ。…先輩関係ないのに、こんなに私の話きいてくれて、美味しいプリン食べさせてくれて。」


先輩に想われる女の子は幸せですね。

なんて、そんな嘘のない顔で言うから

俺が想ってるのはゆらちゃんだよ、って言葉を

俺は必死に飲み込んだ。
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