ただの幼なじみ、だったのに…!?
「に、鈍くないもん。」

「いや、鈍い。」

「どーゆーことよー。」


私が、もういいもん、と拗ねると

悠はおかしそうに笑いながら私の顔を覗き込んだ。


「今日は帰らないでお前の隣にいたいってことだろーが。」


それくらいわかれよな、と今度は私から目を逸らした。


「んじゃ、また明日な。」

「う、うん。」

「迎えに来るから先行くなよ?」

「い、行かないよっ。」


私が答えると、満足そうな顔をして

悠は帰って行った。
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