ただの幼なじみ、だったのに…!?
[sideりの]


「仁、じーんー。」

「あっ…、悪い。」

「何ぼーっとしてんの。…もしかして、ゆらのこと考えてた?」


私が言うと

ほんの数秒だけ間があってから、そんなことねぇよ、と仁が呟いた。


「ちょっとー。」

「な、なんだよ。」

「仁はもう私の彼氏なんでしょ?」


私が言うと、少しだけ仁が驚いたような顔をしていた。
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