ただの幼なじみ、だったのに…!?
「じゃあ決まり。明日の17時に、ゆらちゃんの家に迎えに行くね?」

「は、はいっ…。」

「浴衣姿、楽しみにしてる。」


また明日ね、という先輩に返事をしてから

私は電話を切った。


「…浴衣、どこにしまったっけ…。」


去年の夏、悠と花火大火に行ったからきっとクローゼットの中にあるはず…。

そこまで考えたところで

明日が楽しみなはずなのに、言いようのない寂しさが私の中で溢れていくような気がした。


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