エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
 そう言って立ち去る源の後姿を見ながら、男は、

「かっこつけやがって‥そう言う事は腹を引っ込めていいやがれ!」

と、つぶやくと手渡されたスポーツ飲料を飲みながら、

(俺は、ミスを犯したから上から痛めつけられる。でも今はそれを心配する事より何か源の力になりたい)

と考えていた。

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