エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
やっと日が暮れ始め、そろそろ斎場ではお通夜の時間が近づいている。
美佐子は読経が始まる前に、パウダールームに行って、人が誰もいないのを確認すると、最終確認の為に黒沢にTELした。
「もしもし、私だけど、その後どう?変わりない?」
「ハイ。順調です。アイツらは部屋から一歩も出れなくしています。」
「そう!それがいいわ。決して逃がさないように。今から、依頼するつもりよ仲介者に。明日、告別式の真っ最中に連れ出してもらうの。だから源を早めに捕まえないとね。」
「ハイ。申し訳ないです。源のヤツは必ず捕らえますから。夜中まで待って出てこなければ、アイツらの部屋に入って捕まえます。夜も更けたら、こちらを訪れるものはいなくなるでしょうから…」
黒沢の誤算は、外部の協力者は源だけだと思い込んでいた事だ。
「それじゃあもう、通夜が始まるから行くわね。 私が信用してるのはアナタだけ。だから絶対、裏切らないで…」
「モチロン、俺、あなたを愛してますから…。」
美佐子は今一番聞きたかった言葉を言われ、素直に
「ありがとう。私もよ。」
幼い時に流したきりの涙が美佐子の頬を流れ落ちた
美佐子は読経が始まる前に、パウダールームに行って、人が誰もいないのを確認すると、最終確認の為に黒沢にTELした。
「もしもし、私だけど、その後どう?変わりない?」
「ハイ。順調です。アイツらは部屋から一歩も出れなくしています。」
「そう!それがいいわ。決して逃がさないように。今から、依頼するつもりよ仲介者に。明日、告別式の真っ最中に連れ出してもらうの。だから源を早めに捕まえないとね。」
「ハイ。申し訳ないです。源のヤツは必ず捕らえますから。夜中まで待って出てこなければ、アイツらの部屋に入って捕まえます。夜も更けたら、こちらを訪れるものはいなくなるでしょうから…」
黒沢の誤算は、外部の協力者は源だけだと思い込んでいた事だ。
「それじゃあもう、通夜が始まるから行くわね。 私が信用してるのはアナタだけ。だから絶対、裏切らないで…」
「モチロン、俺、あなたを愛してますから…。」
美佐子は今一番聞きたかった言葉を言われ、素直に
「ありがとう。私もよ。」
幼い時に流したきりの涙が美佐子の頬を流れ落ちた