エア・フリー 〜存在しない私達〜《前編・誕生》
明けない夜はない。
そう、地球最後の日がこない限りは…。
いつの間にか、徹夜覚悟組も、黒沢も明け方になって少しだけうとうとした。
なので、最初に目を覚ましたのは、源だった。
源は最初、意識が戻ってもしばらくは、自分が今、どんな状態にあるか分からずにいた。
長いこと縛られて、同じ姿勢を取っていたので、体中が強ばり痺れていた。
やっとで手足を縛られている事に気付くとなんとなく今、自分の置かれている状況が分かって来た。
(そうだ。後ろから頭を殴られたんだ。そしてここは車の中だな。)
源は、汗だくになっていて喉がカラカラの自分にも気が付いた。
(俺は一体、どうなるのだろう。このままココで野垂れ死にだけはしたくない。ガレージの中なので、今が何時なのかさえ分からない。誰か助けてくれ!)
源は声にならない叫びをあげた。
そう、地球最後の日がこない限りは…。
いつの間にか、徹夜覚悟組も、黒沢も明け方になって少しだけうとうとした。
なので、最初に目を覚ましたのは、源だった。
源は最初、意識が戻ってもしばらくは、自分が今、どんな状態にあるか分からずにいた。
長いこと縛られて、同じ姿勢を取っていたので、体中が強ばり痺れていた。
やっとで手足を縛られている事に気付くとなんとなく今、自分の置かれている状況が分かって来た。
(そうだ。後ろから頭を殴られたんだ。そしてここは車の中だな。)
源は、汗だくになっていて喉がカラカラの自分にも気が付いた。
(俺は一体、どうなるのだろう。このままココで野垂れ死にだけはしたくない。ガレージの中なので、今が何時なのかさえ分からない。誰か助けてくれ!)
源は声にならない叫びをあげた。