未知の世界5
次に眼を覚ますと、そばには誰もいなくなっていて、ベッド横の機械の明かりだけで辺りは真っ暗。
無性にトイレに行きたくなった。
ゆっくりと体を起こして、点滴を手に持ち、カーテンを開けると、そこは集中治療室。
廊下を出てすぐ前のナースステーションに行く。
「あの。」
仕事中の看護師さんに声をかける。
『起きましたか?どうかされました?』
「トイレに行きたいので、行ってきてもいいですか?」
『もちろんですよ。お気をつけて。』
許可をもらって、トイレへ。