未知の世界5
朝食を終えると、救命から一般病棟の個室に移った。
ガラッ
「よく眠れたか?」
入ってきたのは孝治さんに進藤先生。
『おはようございます。
昨日はご迷惑をおかけしました。』
体を起こして頭を下げる。
「いつから何も飲んでなかったんだ?」
えっと……、いつからだっけ。
『朝ご飯を食べた時は飲んだけど、それ以降は…』
「その前は?」
確か…
『退院してからは帰ってから紅茶を飲んで、ご飯以外は飲んでません…。』
「そういうことね。」
進藤先生が口を開く。
「心臓にも水分は常に必要なんだから、意識して摂らないと。」
さらに進藤先生に。
『ごめんなさい。』
頭が上がらない。
「今日はこれ飲んで、俺たちが仕事終わったら退院手続きとるから、一日ここで休め、いいな。」
『はい、分かりました。』
何も反論できず、素直に答える。
するとガラッと扉が開く。