未知の世界5
運ばれてきた患者は中学生の女の子。
路上で息苦しくしゃがみこんでいるところを通行人から119番されて運ばれてきた。
名前は『三浦りさ』近くの中学校に通う。
「りさちゃーん?分かるかな。病院だよ。
苦しいね、すぐに良くなるからね。」
『ゲホッゲホゲホ!!ハァハァハァ』
咳で息がまともにできていない。
すぐに点滴を入れ、酸素マスクで落ち着かせる。
10分程して咳は治ってきた。
「ご家族の方と連絡はとれてますか?」
近くにいた看護師に確認する。
『彼女の通っている中学に確認したところ、どうも養護施設で育ったようで、今そこの施設の方がみえてます。』
「分かりました。これからお会いします。」
養護施設か…。