未知の世界5
トントン
『かなちゃん、入るよ。』
部屋に入って来たのはお父さん。
『どう?ご飯だけど、一度起きてみない?』
「いえ、お腹は空いてません……。」
『胃を少しずつ慣れさせないと、どんどん食べれなくなっちゃうよ。
って、その前に体温測ろうか。』
お父さんに言われ体温計を脇に挟む。
ピピピピ
少しして鳴り響いた体温計の表示を眺めると、
「あれ?下がってる。」
『ホントだ。これなら大丈夫そうだね。リビング行こっ!』
とお父さんの笑顔。
あ、嘘ついておけば良かった……。
と思いながら、渋々ベッドから立ち上がる。
『ゆっくりでいいよ。』
そう言われてお父さんに支えられながら立つ。
幸治さんの待つリビングに向かった。