未知の世界5
処置室にいたのは、予想通り。
進藤先生。
そして予想外。
石川先生に、お父さん。
「気分はどう?」
『…最悪です。』
「まぁ、そうだろうね。」
口元を上げて嬉しそうな顔の進藤先生。
はぁ…
「漏れてる漏れてる!」
進藤先生に突っ込まれるけど、怠過ぎて返事をするのも辛い…。
まずはピークフローの測定。
これはそんなに嫌じゃない。
看護師さんの持って来た測定器を手にして息を吐き出す。
「じゃあ、いよいよ。」
そう言ってまた嬉しそうに話しながら、私の車椅子を押して吸入のある機械の前へ。
今日は吸入をしている人がいない。
私のことを4人の医師が見ている。
これだけいれば、何があっても大丈夫だね。
そんなことを思いながら、マスクを…
って、マスク!?
「いいねぇ、その反応。
かなちゃんはパイプにするとズルするから、これ。」
普段はパイプの吸入部分が、マスクになっている…。地獄だ…。
つい手が止まっていた。