未知の世界5

処置室にいたのは、予想通り。





進藤先生。




そして予想外。





石川先生に、お父さん。





「気分はどう?」




『…最悪です。』





「まぁ、そうだろうね。」





口元を上げて嬉しそうな顔の進藤先生。




はぁ…






「漏れてる漏れてる!」





進藤先生に突っ込まれるけど、怠過ぎて返事をするのも辛い…。





まずはピークフローの測定。





これはそんなに嫌じゃない。





看護師さんの持って来た測定器を手にして息を吐き出す。





「じゃあ、いよいよ。」




そう言ってまた嬉しそうに話しながら、私の車椅子を押して吸入のある機械の前へ。




今日は吸入をしている人がいない。




私のことを4人の医師が見ている。




これだけいれば、何があっても大丈夫だね。




そんなことを思いながら、マスクを…






って、マスク!?





「いいねぇ、その反応。




かなちゃんはパイプにするとズルするから、これ。」




普段はパイプの吸入部分が、マスクになっている…。地獄だ…。




つい手が止まっていた。
< 32 / 393 >

この作品をシェア

pagetop