未知の世界5
「……えぇ、そうなの。
うん、ごめんなさいね。私がついていながら…。
今はリハビリのソファで横になってるけど、すぐに部屋に連れて行くわ。
分かったわ…それじゃあ。」
電話を終えたお母さんが私のそばへやってくる。
電話の相手はお父さんか幸治さんだろう。
「もう一度血圧を測ってみましょうね。」
そう落ち着いていうお母さんは、完全に看護師の顔をしている。
「うん、大丈夫そうね。さっきよりも落ち着いたわ。胸の音も悪くなかったし。念のため、後で吸入したからお部屋に戻りましょう。」
ただただお母さんの処置に圧倒されて、言葉が出ず、頷くのがやっとだった。