未知の世界5

久しぶりの小児科の病棟。





子供たちの泣き声、笑い声、そしてパタパタと歩幅の短い足音。






その音が過去の記憶を頭の奥底から呼び戻し、すぐと感覚が蘇ってくる。






あぁ、こうだった。あぁだった。








石川先生の少し後ろで診察の様子を見て、たまに同じように診察をする。






まるで半年以上前と変わっていないと思われるこの光景。





早く仕事を覚えなきゃと思いながらも、どこか心に余裕もあった。
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