God of Beast
「あっきれた…」

スピカは溜息をついた。

「いいわ。別に行きたいなら勝手に行けばいいわ。ドラン人って、聞きしに勝る戦闘馬鹿ね。むざむざ命を捨てに行くなんて、頭がおかしいとしか思えないわ」

「何とでも言え。ゴミ以下の能力値しか持たん女に、闘争本能を満たす戦士の本分なぞ分かるまい」

完全に意見は違えた。

お互い背を向けるウラヌスとスピカ。

「行きましょシリウス。こんなドラン人に関わっていると、私達まで巻き込まれるわよ」

「ああ」

スピカに呼びかけられたシリウスは頷き。

「スピカは1人で帰ってくれ。俺はウラヌスといく」

そう言ってウラヌスの隣に立った。

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