God of Beast
「はぁっ?」

ギョッとするスピカ。

「ちょっとシリウス!アンタ分かってんの?」

「ああ、わかってる。ヴァネッサのとこに行くんだろ?」

そう言ってウラヌスの顔を見るシリウス。

「ヴァネッサが死ぬほど強い奴っていうのは噂に聞いてる。死ぬほど嫌な奴だっていうのもな。1回ぶん殴ってやりたいと思ってた」

「はっはっはっはっはっ!」

ウラヌスが高笑いする。

「ピワン族がドラン族の亜種というのは本当のようだな!俺達によく似た気質だ!強い者を見ると戦わずにはいられない性分らしい!」

「最低…」

額に手を当て、ウンザリした顔をするスピカ。

まともに理性が働いているのは、どうやら彼女だけらしい。

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