God of Beast
「分かったわよ!」

ヒステリックにスピカが叫ぶ。

「だけど、いいっ?私はついて行くだけだから!アンタ達がヴァネッサと戦って殺されそうになったって、私は助けないから!私は自分の命しか守らないし、何があっても見殺しにするから!」

「端から貴様のような女の助けなどアテにしていない」

ウラヌスは歩き始める。

「その口ぶりだと、ヴァネッサのいる第44銀河系に連れて行くつもりなんだろう?貴様の宇宙艇は何処だ。さっさと案内しろ」

シリウスもスピカも置いて、さっさと進むウラヌス。

「何よ偉そうに…あんな奴、ヴァネッサに捻り殺されちゃえばいいんだわ」

ブツブツ言いながら、それに続くスピカ。

「にししし、仲間が増えたな」

状況を把握していないのか、シリウスは1人笑っていた。

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