ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~家族の絆は深まるばかり~
『弥生、ごめんね。今日はママも研修会で早めに出なくちゃならなくて。』


『良いよ、2人とも仕事なんだもん。そういう時は私を頼ってくれていいんだよ?だって、家族でしょう?』


『そうよね、すっかりしっかり者のお姉ちゃんで助かるわ、ありがとう』

そうママが言うと

『ホントに弥生はしっかりしてるな。自慢の娘だよ。』

そうパパも言うから朝から気分が良い。


『さぁ、ご飯の準備が済んだみたいだね。』


『『『いただきます!』』』

『はい、めしあがれ』


これがわが家の朝の決まり。
パパもママも余程のことがない限り家族揃って朝ごはんを食べること。

これがないと1日が始まらない。

家族団欒のひとときである。


『ごちそうさまでした。』
『おそまつさまでした。』

そう会話して私は自分のお皿をキッチンに持っていく。
パパもママもお仕事してるからやれる事はやる。
それは昔からだけど、今は率先してどんどん家事も引き受けています。

ピーピー

洗濯機の終了の合図にママが動き出した。


『ごちそーさまでした!』
『うん、純くん今日も残さず食べれて偉いね。』

そう言ってなでなでするとニッコリ笑顔で

『へへ、だって僕早く大きくなりたいの!だからご飯は残さないよ』

『そっか。それは大事だね。お皿はお姉ちゃんが片付けるからお着替えしておいで』

『はーい!ねぇね、ありがとう』


うん、今日もわが家は平和です。
とにかく弟可愛いです。

そんな私たちのやり取りを眺めながらも両親はバタバタと準備しています。

これがわが家で良くある朝のひとこまです。
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