悪魔な先輩の彼女になりまして……
ああ、必死になって先輩のパーカーを両手で握り締めていた。
可愛いとか……
今日2回目の言葉に胸が高鳴る。
可愛いなんて言われたら誰だってドキドキするさ、そりゃあ。
私は先輩に特別な感情はない。
「あ、私トイレ行って来ていいですか?」
「ああ。俺ここで待ってるわ」
「待っててくださいよ?どこか行っちゃわないでくださいよ?」
「大丈夫だから早く行ってこいや‼」
「……くっ」