悪魔な先輩の彼女になりまして……
私は悔しさに唇を噛み締めてトイレへと向かった。
「……なんだアイツ」
と笑っている先輩には気付かず。
はー、すっきり。
映画観たあとはトイレ行きたくなっちゃうよね。
まぁ、私今日は寝てただけだけど。
「せんぱ……?」
先輩、と大きく呼ぼうとしたけど思わずためらった。
先輩から離れていく綺麗な女の人と、その後ろ姿をじっと眺める先輩がいたから。
誰?
知り合いかな。
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