悪魔な先輩の彼女になりまして……
学校の友達にでも会って話してたのかな。
そもそもあの人が先輩と話してたかどうかすらわからないけど。
ただ通り過ぎただけかもしれないし。
「先輩、すいません」
「……あ?あー、ナツメ」
「…………?」
一瞬とぼけたような様子の先輩は私の名前を確かめるように言った。
「次はどこ行きます?」
私は気にすることもなく、デートプランについて尋ねる。
“さっきの女の人誰ですか”とは聞かず。