悪魔な先輩の彼女になりまして……
『あの、ね。お父さんの仕事の都合もあるんだけど、叔父さんが亡くなったの。だから昨日とかは忌引きで……春休み前にはもう学校に行けないから、早めに転校、という形にしたの』
「……」
初めて聞いた事実。
今の内容の中に、既に俺が知っていることはなかった。当たり前だけど。
ああ、転校したってことだけか。わかっていたのは。
『ごめん……爽夜……、ごめんね』
「…………」
『本当に、ごめんなさい』