毒舌王子に囚われました


うぇえええ!?


「は、吐いちゃいましたか……?」

「お前、マジで覚えてねーとかいい神経してんな」

「ご、ごめんなさい!!!」


シネなんていって怒っておられる理由が、ようやくわかりました。


「で、でも」

「あ?」

「秋瀬さん……は、わたしを助けてくれたんですよね」

「……なにが」

「一人で帰れないくらい酔ったわたしを、連れて帰って面倒みてくれたんですよね」


なんて優しいんだろう。

置き去りにされたら、どうなっていたことか。

感謝してもしきれない。


「……お気楽なやつだな」

「へ?」

「俺になにかされたとか考えないわけ」

「なにかって……なにがですか?」

「お前、喋ってるとガキみたいだけど、身体は良い具合に育ってんだな」


――!?


「もしかして……着替えさせてくれたんですか?」

それで、わたしの身体、みたんですか?


「感謝しろよ」

「……!!」

「この俺がここまで手を焼いてやったんだ。あとで1回くらいヤらせろ」

「は……はいっ!?」


ヤラセロって、な、なにをですか!?


「や、や、ヤラセロというのは……?」

「とりあえず、風呂入って来い」

「お、お風呂!?」

こ、行為の前に、身を清めてこいと!?


「そんなんでうちの中、うろうろするな」

そんなの……とは?


「お前が風呂に入ってる間に、さっき寝てたベッドのシーツも洗うから。今着てるそれも」


え??


「いいか? はやく風呂に入れ」

「で、でも……」

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