毒舌王子に囚われました
「秋瀬さんっ!!」
「んだよ、うるせーな」
扉の向こう側は、広々とした部屋だった。
やっぱりよく見えないけれど、かなり綺麗だという印象を瞬時に抱く。
白と黒を貴重としたモノクロの空間には、あまり物がない。
仮にここにお掃除ロボットがあれば、スイスイと障害物のないこの空間を徘徊し放題だ。
壁には大きな液晶テレビがかけてあって、秋瀬さんは、その前にある黒いソファにかけていた。
「この、服、秋瀬さんのですか?」
「そうだけど」
「わ、わたしの、服は……?」
「捨てた」
……へ?
秋瀬さん。
どうしてわたしの服を、
「捨て……捨てたんですか!?」
「あんな汚いもの、そのまま置いておけるかよ」
「え……」
あんな、汚いもの……
「もしかしてわたし……なにか、やらかしました?」
嫌な予感がする。
「そ、粗相的な……」
「やってくれたな。俺にまで被害が及んだ」