毒舌王子に囚われました


「……っ!?」

突然壁に押さえつけられたと思ったら、これまでで1番、強引なキスをされ……

息も、できない。

ここ、会社ですよ。

もう今日の仕事が終わったとはいえ、誰がそばを通るかわからないのに。絶対ダメです。

ダメ、なのに……。

安心している……自分がいた。

部長と、変なことにならずにすんでよかった。

秋瀬さんが駆けつけてくれて、嬉しい……。


「秋瀬、さん……」

「……むかついた」

「え?」

「お前のことめちゃくちゃにするのは、俺の役目だろうが」

「なっ……」

めちゃくちゃって……

「俺以外のやつに、二度としっぽ振ふんなよ」

「ふってなんか……わっ」

キスが、だんだん、おりてくる。

「……っ、ちょ、秋瀬さんっ?」

秋瀬さんの唇が、首筋を伝う。

くすぐったい。

「そんなとこ舐めたら……汚いですよ? 汗、かいてるかもしれないし」

「かまわない。見えるとこにも、つけてやる。俺のものだって証」

それって、アレのことですか?わたしの服の下に、たくさんつけられてしまっている……

「秋瀬さんっ……見えるとこは、ちょっと……」「うるさい」

首筋に吸い付くようにキスされてしまった。

ついちゃったのかな……キスマーク。


「入社したてのお前が、皆の前で挨拶してたとき」

……?

「思ったんだ。あぁ、俺――あいつこと泣かせてやりたいって」

「そ、そんなこと思ってたんですか?」

どこのいじめっ子ですか。ジャイアンですか。

「今も、思ってる。仕事放り出して、このままお前を犯してやりたいよ」

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